外壁材の種類別メリット・デメリットと選ぶ際のポイントを解説!

外壁材には様々な種類があり、メリット・デメリットや劣化の仕方が異なります。
今回は、代表的な外壁材ごとのメリット・デメリットから、外壁材を選ぶ際のポイントについて解説します。
ぜひ参考にしていただければと思います。

◆サイディング◆


サイディングは板状の外装材を貼り付けた外壁で、近年で主流になっているものです。
サイディング外壁は、目地を埋めるシーリング(板と板の間のゴムの部分)があります。
このシーリングの部分は年月によって劣化しやすいため、サイディングを塗装する際は、
シーリングも一緒に交換すると良いでしょう。
このサイディングの素材には、セメントやアルミ、スチールなどがあり、
同じサイディングでもタイプが異なります。

●窯業(ようぎょう)系サイディング●

セメントと繊維質や無機物を混ぜて板状に成形し、養生・硬化させた外壁材です。
現在では7~8割の住宅が、この窯業系サイディングを使用していると言われています。

メリット

・デザインが豊富。様々な色、柄(レンガ調、石積み調、木目調など)があります。
・地震に強い。重量が軽い為、地震の時に建物への負担を軽減。
 金具工法だと地震の時に力が外壁に伝わりにくく、ひび割れや脱落を防止します。
 目地を埋めるシーリングが外壁の揺れを緩和するクッションの役目をもっています。
・防耐火性に優れている。防火外壁材ともいわれ、きちんと試験が行われています。
・工場で大量生産されているものが多く、安価
・その他、耐風性・断熱性・防音性などに優れていて、コストパフォーマンスは優秀。

デメリット

・ボードに塗装が施してあり、経年劣化により防水機能が切れてしまうので、比較的寿命が短く、定期的な塗装が必要。
 また、シーリング材の打ち替えも必要。

劣化現象
チョーキング、シーリングのひび割れ、ボードの反り、色あせ、藻、カビ

●金属系サイディング●

金属板と断熱材によって構成された外壁材です。

メリット

・(窯業系に比べて)メンテナンスの必要が少なく、長持ちする。
・芯に断熱材が入っている場合が多いため、断熱性が高い
・水分を吸収しない鋼板製の表面のため、防水性・耐凍害性に優れています。寒冷地で使われることも多いです。
・シンプルでスタイリッシュな外観を表現できる。
・軽量のため、建築物の構造にかかる荷重が少なく、
 地震などの揺れによる振り幅を抑えてくれる為、地震に強い。
・ひび割れや脱落がしにくく、建物の歪みに柔軟。

デメリット

・表面が薄い素材のため、少しの衝撃でへこんだり、傷が付きやすい。
・サビが発生する可能性がある
 特に海辺の近くでは塩害の被害を受けやすい。
・塗装に高い技術が必要
 既存の壁を解体しない重ね張り工法などもあります。

劣化現象
サビ、チョーキング、浮き、剥がれ

●木質系サイディング(ウッドサイディング)●

天然の木に塗装をして仕上げたサイディングです。
表面処理を施して防火性や耐久性を向上させたものもあります。

メリット

・本物の木にしか出せない温かみがある。
・木目がデザインになるので、1つ1つ違ったデザインになる。
・熱を吸収しにくく表面温度が上がりにくいので、断熱性に優れている。

デメリット

・水分に弱く、水が貯まったまま乾燥しない日が続くと腐りやすくなる。
・表面塗料が厚くなると見栄えが悪くなる。
・こまめなメンテナンスが必要。
・質の高さに比例してコストも上がる。
・取扱店が少ない。

劣化現象
チョーキング、色あせ、藻、カビ、腐朽(ふきゅう)

●樹脂系サイディング●

主原料に塩化ビニル樹脂を使用していて、アメリカでは50%近いシェアを誇る素材です。

メリット

・シーリングを使わないため、シーリングの張替えが不要。
・耐久性、耐塩害性、耐凍害性に優れていて、酸性雨による劣化が起こりにくい。
・軽量なので、今ある壁の上から取り付けることも可能です。

デメリット

・バリエーションがまだまだ少なく、見た目が少し安っぽく見える。
・紫外線によって劣化しやすく、遮音性が低い。
・防火性の面で他に劣る。
・取扱店やメーカー、施工に慣れた業者や技術者が少ない。

◆モルタル◆


1980年代までの日本の一般住宅の外壁に多く使われていました。
ラスという針金の網などの上に、水・砂・セメントを混ぜた物を
左官コテで塗りつけた外壁材です。
模様のつくり方によって4種類に分かれ、名前や性能が異なります。

●ジョリパット●

モルタル外壁の上に施工するフランス生まれの塗装素材です。
塗料と砂を混合して作られるので、表面がザラザラになります。

メリット

・安価で、耐候性や防汚性に優れていて、色あせしにくい。
・カラーバリエーションや仕上げ方法(コテやローラー、吹き付けなど)が豊富。
・モルタルの弱点のヒビ割れが少ない。

デメリット

・デザインした部分に汚れがたまりやすい。
・職人によって仕上がりが異なる。

劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ヒビ割れ、色あせ、藻、カビ

●吹き付けタイル●

異なる種類の塗料で3層にして1~5ミリ程度の厚さで吹き付ける複層仕上げです。
表面はデコボコですが、ツルツルしています。
弾性タイプといって、モルタルの弱点のヒビ割れが起こりにくいものもあります。

劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ヒビ割れ、藻、カビ

●リシン●

薄付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げの方法です。
塗料と一緒に砂粒を混ぜて吹き付けるため、
見た目は、表面に細かい砂粒がありザラザラしていて、艶もありません。

メリット

・価格が手軽。
・透湿性・通気性に優れている。
・艶を抑えた高級感のある仕上がりになる。

デメリット

・耐久性がそんなに高くない。
・下地となるモルタルの収縮に対応できないので、ヒビ割れが起こりやすい。
・表面のザラザラに汚れがたまりやすい。

劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ヒビ割れ、色あせ、藻、カビ

●スタッコ●

厚付け仕上げ塗材と呼ばれる仕上げの方法です。
リシンを厚くしたもので、5~10ミリ程度の厚さで吹き付けます。
リシンと同じ素材なので、こちらも表面がデコボコでザラザラしています。

メリット

・石材のように見え、重量感や高級感が出る。
・弾性スタッコはモルタルの弱点であるヒビ割れを起こりにくくするものもあります。

デメリット

・リシンや吹き付けタイルに比べ、約3倍の塗料を使用するので、
 塗り替えの時の料金や時間がかかります。
・ざらざらした質感なので、汚れが付きやすい。

劣化現象
チョーキング、塗膜の剥離、ヒビ割れ、色あせ、藻、カビ

◆ALC(軽量気泡コンクリート)◆

珪石、セメント、生石灰を原料とした特殊コンクリートの一種で、
中には鉄筋とともに気泡が入っているため、
通常のコンクリートよりも軽く(およそ4分の1)機能性に優れているのが特徴です。

メリット

・耐久性、断熱性、遮音性、防火性に優れている。
・シックハウス症候群の原因となる有害な化学物質やアスベストを含んでいないため
 人体に無害で、リサイクルが可能な環境に考慮した建築資材。

デメリット

・機能性に優れている分、コストがかかってしまう。
・水に弱く、塗装が剥がれてしまうと劣化する恐れがあるので、
 早めのメンテナンスが必要。
・シーリングの補修が必要。

劣化現象
ヒビ割れ、色あせ、チョーキング、塗膜の剥離、藻、カビ

外壁材選びのポイント

ここまで、主な外壁材のメリット・デメリットについて解説しました。
ここからは、外壁材選びのポイントについてご紹介します。

価格

外壁材は同じ大きさであっても、価格が最大10倍異なるため、予算に見合った外壁材を選ぶことが重要です。

トータルの費用で考えるなら、現在主流の窯業系サイディングがお手頃価格でおすすめです。
また、ALC外壁やタイルは価格としては高いですが、耐久年数や機能性、デザインの種類の多さなどからトータルで考慮するともコストパフォーマンスは良いと言えるでしょう。

メンテナンス性

メンテンナンスが不要な外壁材は存在しません。
メンテナンスを行わなければ、外壁のひび割れやチョーキング、雨漏りなどが発生する可能性があり、耐久性にも大きく影響します。

メンテナンスをなるべく頻度を抑えたいという場合、モルタルやタイルなどの外壁材がおすすめです。

デザイン

外壁は建物の印象に大きく影響します。使用する外壁材によって、色、素材、質感、ツヤ感など印象が大きく変化するため、ご自身の建物のイメージに合った外壁材を選ぶようにしましょう。

また、周辺の住居と比較し、外観が浮いてしまわないよう周辺の建物の外壁については確認しておくことをおすすめします。

今回ご紹介した外壁材の選び方を参考に、ぜひどの外壁材が良いか検討してみてはいかがでしょうか。

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