防水工事や雨漏り修理の費用っていくら?業者の選び方も解説

防水工事や雨漏り修理の費用っていくら?業者の選び方も解説

新築から数年経つとそろそろ気になり始めるのが、防水工事や雨漏りの修理です。10年以上経つご自宅では、具体的な症状が表れているかもしれません。
ですが、いざ防水工事や雨漏りといったキーワードで検索しても、どこから深めていけばよいのか難しいものですよね。

今回の記事では、前半を「防水工事」、後半を「雨漏り修理」に分けて解説します。
防水工事は、4種類の工法のメリット・デメリット、工期、耐用年数、費用について解説します。
雨漏り修理は、場所ごとの特徴と費用相場を紹介します。

また、ご自宅の将来を左右する「業者の選び方」についてもそれぞれ解説します。

屋根修理全体を幅広くまとめたガイドになっているので、ぜひ関心のあるところからお読み下さい。

 

【1】屋根の防水工事は4種類!特徴と費用相場

現在使われている主な防水工事の4種類について、メリット・デメリット、工期・耐用年数・費用相場を解説します。

 

防水工事(1)ウレタン防水

工期:5~7日
耐用年数:約8~10年
費用:4,500~7,500円/1㎡

ウレタン防水は、液状のウレタン樹脂を流し込んで防水層を作ります。そのため、シート防水のような継ぎ目がなく、見た目もきれいで、雨水が入りにくい仕上がりです。

塗料単価が比較的安く、耐久性もあるので、よく選ばれている防水工事です。

メリットは、凹凸のある下地や、複雑な形状の屋上にも施工できることです。木造建築でも問題ありません。

デメリットは、職人の腕によって塗りムラができる可能性があることです。

また、他の防水工事よりも耐久性が低いため、約10年ごとに定期的な塗り直しが必要になります。工期日数も比較的長めです。

 

防水工事(2)FRP防水

工期:2~4日
耐用年数:約12~20年
費用:5,000~7,500円程度/㎡

FRP防水とは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastic)」の略称で、ガラスマットと樹脂を重ねて防水層を作る防水工事です。

メリットは、強度や耐久性、耐水性や耐熱性などに優れていながら、とても軽量なことです。そのため、一般住宅では主にベランダやバルコニーなどに使われています。

また、塗膜が硬化するスピードも速く、施工が約1~2日で完了します。

デメリットは、硬いため、伸縮性に乏しく、ひび割れが起きやすいことです。また、塗料の価格も高めです。

また、紫外線に弱いため、約5年に一度トップコートの塗り直しが必要です。

 

防水工事(3)シート防水

工期:5~7日
耐用年数:塩ビシート防水 10~20年
費用:6,000~8,000円/1㎡

シート防水とは、屋上や屋根内部(ルーフィング)などの下地に防水シート状を敷く方法です。

一般的に使われるシートは、塩化ビニールシート(塩ビ)とゴムシートの2種類になりますが、最近では合成ゴム系よりも耐久性に優れている塩ビシートの方が人気です。

メリットは、紫外線に強く、厳しい環境下での耐候性があることです。下地にも亀裂が生じにくいため、屋根内部を防水する場合には雨漏りも防げます。

また、他の工事方法よりも費用や工期を抑えられます。

デメリットは、シートを床の形に合わせてカットするため、複雑な形状の屋上には施工できない点です。

 

防水工事(4)アスファルト防水

工期:約7日
耐用年数:約15年~25年
費用:5,500~8,000円程度/㎡

アスファルト防水は、液状のアスファルトと合成繊維で作られたシートを貼り重ね、厚い防水層を作る防水工法です。主にビルやマンションの屋上(陸屋根)などに使われ、一般住宅で使われることはほとんどありません。

 

メリットは、耐久性や耐用年数が非常に高く、頑丈なことです。

デメリットは、丈夫な反面重量がある点や、工法によっては施工の際に強い臭気がする点です。
アスファルト防水

防水工事業者の選び方

防水工事を行っている業者は、4つです。

  • ハウスメーカー
  • リフォーム業者
  • 外壁塗装業者
  • 防水工事専門業者

どの業者へ依頼するにしても得手不得手があるので、業者選びの際はサービスの内容、料金について確りと説明を聞き、必ず依頼内容に近い実績を確認しましょう。

 

【2】雨漏り修理の費用・工期を場所別に紹介

住宅で雨漏りが起こりやすい場所は、屋根、天井、ベランダ、外壁、窓枠・サッシの5ヶ所です。各場所の具体的な修理内容と費用相場を紹介します。

 

雨漏りの場所(1)屋根

コーキング補修:5~20万円
漆喰の補修:18~45万円
棟板金のみの交換:3~20万円
谷樋の撤去・交換:8~20万円
瓦のズレ・差し替え:1~5万円
ルーフィング/下地の補修・張り替え:5~30万円
屋根全体の修理(カバー工法/葺き替え):60~200万円
+足場代:15~20万円

 

屋根の場合は、屋根の素材や場所、施工内容によって費用が大きく異なります。

また、高所の場合は小さな修理でも足場代がかかるため、他の部分の修理や外壁塗装などと同時に行うことをおすすめします。

 

雨漏りの場所(2)天井

天井の張り替え・下地の石膏ボード交換:10万円前後/20㎡
下地まで腐食している場合:+5万円

天井の雨漏りは、屋根やベランダ、外壁など、様々な場所に原因の可能性があるため、特定が比較的難しくなります。

 

雨漏りの場所(3)ベランダ

ベランダ・バルコニー:3~20万円
下地の劣化:~25万円

 

雨漏りの場所(4)外壁

コーキング・ひび割れの補修: 5~10万円
外壁塗装:60~160万円
+足場代:15~20万円

天井からの雨漏りは、実は外壁のひび割れやコーキングの劣化が原因だったということがよくあります。外壁は、どの程度の範囲を補修するかによって費用が大きく異なります。

 

雨漏りの場所(5)窓枠・サッシ

窓のコーキング補修・窓枠の補修:3~25万円
天窓周囲の清掃:3~4万円
天窓の撤去・交換:20~90万円

窓枠やサッシからの雨漏りの大半は、コーキングの劣化が原因です。

それ以外に、天窓周辺の清掃だけなら3~4万円で済みますが、撤去や交換が必要な場合は高額になってしまいます。

 

住まいの未来を大きく左右する!優良業者の選び方

雨漏りの修理は再発が多く、適していない工事を行うことでさらに住宅が傷み、耐用年数が縮まってしまう恐れもあります。

ここでは、大切なご自宅の未来を大きく左右する業者選びのポイント4点について解説します。

 

(1)業者には優良業者と悪徳業者がいる

どの業界でもそうですが、屋根修理やリフォーム業界にも優良業者と悪徳業者がいます。

屋根修理は、正確な修理をするためには高い専門知識や技術力などを必要とされます。

また、日常的に使わない専門用語が多いため、強い口調で「危険だ」と悪徳業者に言われるとそのまま信じてしまう方もいます。

「業者の中には詐欺を働こうとする悪徳業者もいる」ということを、最初に知っておいて下さい。

 

(2)依頼したくなる優良な屋根修理業者とは?

雨漏りの修理は、屋根や外壁などに精通し、具体的な実績の多い専門業者に依頼しましょう。

雨漏りは再発が非常に多く、修理後すぐに起こることも珍しくありません。そのため、雨漏りの原因を正確に突き止めて完璧に施工することは、専門知識を要します。

できるだけ速く、費用を抑えて修理するためにも、雨漏りの修理はできるだけ屋根修理業者に依頼しましょう。特に、雨漏りのトラブルを解決した実績数の多い業者ならさらに安心です。

雨漏りは予想もしなかった場所が原因になっていることも多いため、修理前の点検・調査で住宅全体をしっかり確認している業者は、雨漏り修理に精通している可能性が高めです。

施工に直接関わった職人がご自宅をじっくり点検・調査してくれる業者は、修理後に再発することも少ないでしょう。

 

(3)絶対NGな悪徳業者の特徴

悪徳業者の手口や態度は非常にわかりやすく、ワンパターンです。特に共通しているのは、「脅す」「焦らせる」「契約書等を作成しない」の3点です。

  • アポイントなしの飛び込み営業で、「このままではご自宅が危ない!」と脅す。
  • 点検時間が非常に短く、約10分程度。屋根修理の場合でも屋根に上がらない。
  • 見積書の内容が「一式」となっていて、工事の詳細や単価などが一切わからない。
  • 契約書を作成しない。

屋根修理には、少なくない費用がかかります。業者に対して何か少しでも不安を感じるようであれば、決して契約せず、時間をかけて検討して下さい。

 

(4)雨漏りは屋根修理の「実績」がわかる業者に!

たとえ見栄えのする写真が多く、見やすいホームページでも、具体的な実績が載っていない業者に依頼するのはやめましょう。

ホームページで業者の正確な実績を確認する際には、「工事価格」「施工事例」「お客様の声」「現場ブログ」の4点をチェックして下さい。特に「施工事例」と「お客様の声」は実績の部分になるので、検討している施工の事例やお客様の声を確認すると安心です。

屋根修理はあまり身近なものではないため、優良業者はできるだけわかりやすく写真と文章で実績を紹介しています。

住宅のトラブルに対してどのように対応したのか詳しく掲載している業者のほうが、必ず満足度の高い工事を行ってくれます。

関西ホームライフの防水工事サービスはこちら

 

まとめ:まずは無料診断と相見積もりでご自宅をチェックしよう

ご自宅のどの部分を修理する場合でも、まず業者に無料診断を依頼して相見積もりをとり、それから業者を決めるという流れが一般的です。

無料の診断・調査はほとんどの業者が行っていますが、念の為確認してみて下さい。

相見積もりは、3~4社に絞ってから依頼しましょう。費用相場とかなり異なっていたり、詳細がまったく載っていなかったりする業者をすぐに見分けられるため、リフォームの際には必須です。

防水工事や雨漏りの修理は、ご自宅の状態や築年数などによって内容が異なるので、相見積もりをとっても、工事内容や費用が正しいかどうか不安を感じるかもしれません。

その場合は、専門業者に見積もりをチェックしてもらいましょう。

ご自宅の症状に適していない修理や、悪徳業者による粗悪な工事は、ご自宅の寿命を縮める原因になります。納得できるまで質問して、満足できる工事をしてくれる業者を、時間をかけて選びましょう。

関西ホームライフではヒアリングを基に現場を見させていただき、建物にあった施工方法を提案します。お見積りは無料。満足のいくプランまでお打ち合わせさせていただきます。

 

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